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エアポート'75   AIRPORT 1975(1974・アメリカ)
■ジャンル: パニック
■収録時間: 107分

■スタッフ
監督 : ジャック・スマイト
製作 : ウィリアム・フライ
原作 : アーサー・ヘイリー
脚本 : ドン・インガルス
撮影 : フィリップ・ラスロップ
音楽 : ジョン・カカヴァス

■キャスト
チャールトン・ヘストン(アラン・マードック)
カレン・ブラック(ナンシー・プライアー)
ジョージ・ケネディ(ジョー・パトローニ)
グロリア・スワンソン(グロリア・スワンソン)
マーナ・ロイ(デヴァニー夫人)
エアポート'75
時代と共に色褪せていく映画の典型例である。ただただ映画好きは往年のハリウッドスターの姿を楽しもう。間違っても今となっては緊張感溢れるパニック映画を期待すべきではない大味なアクション大作。

■あらすじ


ボーイング747に小型機が衝突し、スチュワーデスのナンシー(カレン・ブラック)が操縦席に座ることとなる。ぎくしゃくしていた恋人でもありパイロット訓練の教官でもあるアラン(チャールトン・ヘストン)の誘導の下、なんとか墜落を食い止めるが、なんと燃料漏れと飛行高度の降下によって決定的な危機が刻一刻と迫っていた。アランはヘリコプターからボーイング747に宙ぶらりんの空中移動をする決意をした。


■やはり時代の流れに勝てない作品もある。


その往年のハリウッドスターを集めた豪華さ具合と同じくらいに大味なアクション映画であり、『ポセイドン・アドベンチャー』(1972)や『タワーリング・インフェルノ』(1973)のような普遍性あるパニック映画の面白さは持っていない作品である。現在見て感動する点は恐らく以下の点くらいだろう。

1.カレン・ブラックは綺麗ではないが段々魅力的に見えてくる
2.グロリア・スワンソンだけスーパーVIP扱い
3.どうやって陸地すれすれのジャンボジェット機のシーンは撮ったのだろう
次点.当時人気のあったヘレン・レディの美声

ちなみにグロリア・スワンソンの役柄は、当初グレタ・ガルボにオファーされたという。更にマーナ・ロイの役柄を最初にアプローチされたのはジョーン・クロフォードであった。


■とにかく豪華キャストで押し切るスタイル!


1.チャールトン・ヘストン(1924− )言わずと知れたハリウッド超大作の帝王。1970年は、パニック映画の帝王とも言われるようになった。
2.カレン・ブラック(1939− )あのヨリ目具合が到底美人には思えないし、演技派でもないこの時期一瞬注目された女優。
3.ジョージ・ケネディ(1925− )日本で言うところの丹波哲郎。とりあえずこの男が出ていれば押さえどころは押さえてくれる。
4.グロリア・スワンソン(1899−1983)『サンセット大通り』から24年ぶりに復活したサイレント映画時代のスーパー・ディーバ。この存在感のオーラが、本作に格を与える。
5.マーナ・ロイ(1905−1993)品のある美人で私個人は大好きな女優。
6.リンダ・ブレア(1959− )前年の『エクソシスト』で大ブレイクした子役。
7.スーザン・クラーク(1940− )ぼちぼち有名だった。
8.ヘレン・レディ(1941− )当時かなり人気のあった歌手で1973年グラミー賞を受賞している。
9.エフレム・ジンバリスト・Jr(1918− )『暗くなるまで待って』のヘプバーンの夫役で有名なテレビ俳優。
10.ダナ・アンドリュース(1912−1992)『我等の生涯の最良の年』(1946)などで有名な1940〜50年代にかけてのハリウッド・スター。
11.リンダ・ハリソン(1945− )『猿の惑星』でヘストンと共演したあの野性味溢れる美女。
次点。ジェリー・スティラー(1927− )ベン・スティラーの父親。
ちなみに『サンセット大通り』(1950)で可憐だったナンシー・オルソン(1928− )がリンダ・ブレアの母親役で出演している。


■豪華キャスト機能していたのは誰?


エアポート'75
それでは豪華キャストが機能したかどうかを厳密に冷酷に分析してみよう。
1.ヘストン=大作映画なので、彼の役割は120%機能していた。
2.ブラックがジャクリーン・ビセットだと120%だったが、美人ではないわりに操縦の頑張りで70%くらいは機能していた。
3.ケネディの存在感は、ただいるだけでいいので100%機能していた。
4.グロリアはうっとおしいくらいに自己満足的な自慢話を徹底していたが、とにかく24年ぶりにこの人を担ぎ出しただけで100%機能していた。
5.マーナは、さすがに年老いていたが以外に飄々とした映画の中のムード・メーカーになっていたので100%機能していた。
6.リンダは実質ただ寝てるだけ。はっきり言って30%しか機能していない。
7.スーザンはなかなかスタイルのいい女優だが、本作では30%しか機能していない。
8.ヘレンの歌声で70%の機能は果たしていた。
9.エフレムも誠実そうな機長をなかなか魅力的に演じているので80%機能している。
10.ダナは予想通り出番は少ないが、50%の機能は果たしていた。
11.リンダはほとんど機能していない。せっかくの美人なのに20%の機能とは非常に残念。
次点。ジェリーは1000%の機能を果たしている。なにせこのオヤジ酔っ払ってずっと寝ているのである。起きたときは救出活動が終わり着陸した後なので、何もきづいていないのである。


■意外に安上がりに作り上げられた作品


本作の製作総指揮はユニバーサル映画副社長ジェニングス・ラングであった。彼は同時に『大地震』をヘストン=ケネディ出演で製作しており、本作と『大地震』は1000万ドルの製作費で作られた。予算の配分は、『大地震』の700万ドルに対し、本作は300万ドルの製作費で、脚本のドン・インガルス、監督のジャック・スマイトは、いずれも普段はTVドラマの仕事をしている人達であった。ちなみに撮影は同じラスロップが並行して行っていた。

それにしてもジャック・スマイト(1925−2003)は、本当に安上がりな映画しか監督させてもらえなかった悲しい監督だった。他に監督した『ミッドウェイ』(1976)『世界が燃えつきる日』(1977)なんかもそれなりにヒットしたが今見てみると実にお粗末な映画である。


■公開当時に見ればかなりハラハラしたはず


本作の撮影にあたりヘストンは実際にボーイング747の操縦のトレーニングを受けたという。そして、実際に映画の中でも操縦しているシーンがあるという。ちなみにこのボーイング747は一日3万ドルで借りて撮影したという。あの有名なヘストンがヘリから飛行機に空中移動するスタントは、『ベン・ハー』(1959)でもヘストンのスタントを演じたジョー・カナットが行っている。

本作は『大空港』(1970)の大ヒットを受けてハリウッドお得意の続編として、全く前作とのつながりはなく製作された。豪華な衣装はイーディス・ヘッドが担当している。カカヴァスのいかにも70年代調のオープニングのサスペンスフルな曲調から一転してロマンティックな曲調になるスコアがかなり良い。

本作の大ヒットにより『エアポート'77』『エアポート'80』が製作されることになる。


− 2007年6月1日 −


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