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デジャヴ   DEJA VU(2006・アメリカ)
■ジャンル: サスペンス
■収録時間: 127分

■スタッフ
監督 : トニー・スコット
製作 : ジェリー・ブラッカイマー
脚本 : テリー・ロッシオ / ビル・マーシリイ
撮影 : ポール・キャメロン
音楽 : ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ

■キャスト
デンゼル・ワシントン(ダグ・カーリン)
ポーラ・パットン(クレア・クチヴァー)
ヴァル・キルマー(プライズワーラ)
ジム・カヴィーゼル(オースタッド)
アダム・ゴールドバーグ(デニー)
エリカ・アレクサンダー(シャンティ)
デジャヴ
「初めてあった人なのに、なぜか見覚えがある。初めての場所なのに、どこか懐かしさを感じる。日常の中で不意に現れる数々のデジャヴ―それは単なる錯覚ではなく、ときにあなたの運命を変えるものなのかもしれない―。」少なくともコレだけは言える。この作品にはあなたの運命を変える要素は一つたりとも存在しないと。しかも80年代のテイク・オン・ミーのMTVにラブロマンスの点においては余裕で負けてる。

■あらすじ


ニューオリンズの全米最大のカーニバルマルディグラ≠フ最中に起きたフェリー爆破事件。543人が殺害されたこの事件の真犯人を追うATF捜査官ダグ・カーリン(デンゼル・ワシントン)。彼が一人の女性クレア(ポーラ・パットン)の死体を発見したことから事態は思わぬ展開を示すことになる。ダグはスノー・ホワイトという「4日と6時間前」に遡れるハイテク機器の存在を教えられるのである。ダグはそれを駆使してフェリー爆破とクレア殺害の犯人を追跡する。


■よし!とりあえず543人殺しとけ!


デジャヴ
デンゼル・ワシントン(1954− )には安定感があるが、最近彼が選ぶ役柄には深みは全くなくなった。そして、彼の表情にも鋭さが失われつつある。これは一重に共に仕事する連中の影響だろう。トニー・スコットとジェリー・ブラッカイマー。この2人をオレはこう呼ぶ。

「とりあえず人を殺さないと物語を作れないヤツら」。とりあえず人を殺してからじゃないと何も出来ないコイツらの映画を20代半ば過ぎてもまともに見てりゃまずくないか?

ようするに何も考えずに見れる映画であり、人生に余裕がかませる20代半ばまでならそれも良いだろうが、20代半ば越えてまともにコイツらの作品に付き合ってると、その人の知性の器も知れるというもの。つまりオレにとっても20代半ばを過ぎてからこのトニーとジェリーの作品はマジな姿勢で観る必要性は全くなくなった。

そして、オレの大好きなデンゼルも、20代半ば以降は、当たり外れのぶれの少ない手堅い芝居をしてくれる一人に過ぎなくなっていた。


■トニー・スコットって映像センスが全く変わんねぇ〜よな?


デジャヴ
CGではなく本物を爆破したというフェリーの大爆破シーンと10年前から全く進歩のない救護隊員のスローモーションとレクイエムのような厳粛な音楽にはまたかと失笑させられるのだが、それ以外に関しては前半部分は娯楽作品としては引き込まれる。がしかし、中盤以降のゴーグルを装着してのカーチェイスと、タイムマシーンの登場で娯楽作品としての魅力すらすっかり半減し、凡庸化した。

しかし、ブラッカイマーの主人公ってことごとく同じような正義漢と女ばかりだよな。このデンゼルの役柄なんかニコラス・ケイジが演じてもいいような役だし、最近はこの2人が同じように見えてくる。オレ的にはブラッカイマーもトニー・スコットも、映画に対する感性が老化してるなって感じだね。
裕福な老人の中にはハイテク化すれば全てが新しいと考えがちな若さへの憧れがあるが、そういったものを最近のコイツらの映画には惨めなほど感じるね。

なんかオヤジやジジイが若く着飾って女優志望のオンナを侍らして、そいつらの話を鵜呑みにして若ぶろうとしている惨めさが漂ってるんだよな。コイツらには「強引に何でも解決しようとする」金を持った卑下すべきヘボオヤジな臭いばっかりすんだよな。
オレは少なくとまだ若いうちはこんな生き方に共感したくないね。


■ポーラ・パットン(1975− )


ポーラ・パットン ポーラ・パットン ポーラ・パットン ポーラ・パットン
R&B歌手ロビン・シック(白人のイケメン)の奥さんであり、学校の先生の母と弁護士の父の間に生まれたイマドキのいい女。その端正なルックスから漂う知性と引き締まった、それでいて出るとこは出てる肉体美のギャップがたまらんブラッカイマー泣かせのいいオンナ。

オレ的にはこの女優まだキャリアが始まったばかりなので外見的な魅力以上は感じない。恐らくハリウッド的な映画ばかりに出ているとすぐ消えていくだろう事だけは確かである。そして、もうひとりの黒人女性、眼鏡をかけたキュートなシャンティ博士を演じるエリカ・アレキサンダー(1969− )の方が何気に魅力を見せ付けている。


■期待の二人と老化の二人


結局犯人はただの狂人なのか?しかもその描きこみもステレオ・タイプだよな。ジム・カヴィーゼル(1968− )はルックスも良くてエキセントリックなんだが、いかんせん役柄に深みも減ったくれもないので、
「コイツはマジやばくねぇ〜か?」という期待感を持てない。これがなければ意味ないよな?

それにしても、ヴァル・キルマー(1959− )の老化が激しいなぁ。魅力的に年取れてないなこのオヤジ。とりあえず痩せろ!まあヴァルにしてもデンゼルにしてもそもそも役柄はかなり薄っぺらなのだが、そんな中で唯一魅力を発散していたのはヒゲづらのちょっとタカピーな青年博士を演じてたアダム・ゴールドバーグ(1970− )だった。さすがに一筋縄ではいかないイイ女ジュリー・デルピーと付き合ってただけあるよな。

イイ女は男を磨き、女優志願のバカ女は男を老化させる。なんかハリウッドの縮図だな。


■「愛なき世界」に君臨する映画


デジャヴ
「人はいつも過去を見てる。鏡の像も光の速度だけ過去だ」

「運命を止めようとするとそれがかえって引き金になる」


ブラッカイマー映画のいいセリフってなぜか上滑りするんだよな。その理由は物語に深みがなさ過ぎる為なんだが、この作品要するに時空を越えた強引なラブロマンスだが、オレから言わせれば、この程度のロマンスで感動するようなオンナとは絶対にお友達にはなりたくないよなって事。

これじゃ盛りのついた犬だろ?的な単純恋愛。さすがトニーとジェリー、人物造形の深みなど感じられないパーティ漬けの毎日を女優志願のバカ女をはべらして過ごしてそうな、
「愛なき世界」に君臨する男たちの空しいくそったれラブロマンス概念だな。この作品で描いた2時間ちょっとのラブロマンスの概念って、昔A−HAが「テイク・オン・ミー」のミュージック・ビデオで表現した4分にも満たない異次元空間のラブロマンス概念に余裕で負けてるよな。

少なくともオレはトニーとジェリーには同調しないぜ。この強引で、単純で、ノータリンな空虚な世界観には。「21世紀、ハイテクと映画が密接に結びつき、落ち着きのない映像と人間味の薄い関係が垂れ流された。人々は映画に刺激を求めるようになり、噛み砕き解釈する能力を多くの人々は失った。しかし、それは人生にとって最も重要な喜びだった。
かくして多くの人々は、「映画は娯楽だ!」と叫び。ある人に尋ねられた。「ところであなたにとって芸術とはなんですか?」人々は叫んだ。「芸術など無意味だ!人生は短いんだぜ!」そして、ある人はこう言った「あなたの人生は娯楽に食い潰されてるんでしょうね」と。

何よりも子供だましなあのラストシーン。どんなにめちゃくちゃなストーリーも最後を役者の魅力で乗り切ろうというブラッカイマー節全開。それに釣られるかどうかはあなた次第。もはやハリウッドはくたばったかもしれないな。あそこは今や金の亡者の虚空の城であり、芸術の破壊者って感じだな。

オレ的にはやはり最近のハリウッド映画の大半は「4日と6時間後」には何も残らないなと実感した作品以外の何者でもなかった。ちなみにこの作品8000万ドルの製作費をかけ6400万ドルの興行収入という大失敗作であった。


しかし、このスノーホワイトをオレが手にしたならば、マーシーのような事に使うだろうなぁ。確実に。多分ばれる可能性がないんなら男なんてそんな生き物だと思うぜ。だから男でいることが楽しくてしょうがないんだがね。

− 2007年10月6日 −


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