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ファイナル・カウントダウン   THE FINAL COUNTDOWN(1980・アメリカ)
■ジャンル: SF
■収録時間: 104分

■スタッフ
監督 : ドン・テイラー
製作 : ピーター・ヴィンセント・ダグラス / マーク・ダモン
脚本 : デヴィッド・アンブローズ / ゲイリー・デイヴィス / トーマス・ハンター / ピーター・パウエル
撮影 : ヴィクター・J・ケンパー
音楽 : ジョン・スコット

■キャスト
カーク・ダグラス(マッソー・イーランド艦長)
マーチン・シーン(ウォーレン・ラスキー)
ジェームズ・ファレンティノ(オーウェンズ)
キャサリン・ロス(ローレル・スコット)
チャールズ・ダーニング(サミュエル・S・チャップマン)
スーン=テック・オー(シムラ)
ファイナル・カウントダウン
初めてウチに来た女とエッチしようとしたら、彼氏がいるからダメと断れられる∞ズボンをずらしてティッシュ片手に、借りて来たエロDVDをセットしたら、パッケージとはおおよそ違うバケモンが出てきたそんな状態が味わえる作品。

■あらすじ


1980年12月、ハワイ沖を航行するアメリカの原子力空母ニミッツ。艦長イーランド大佐(カーク・ダグラス)は着艦するF−14の姿を見守っていた。やがて国防省から特別に派遣されたラスキー(マーチン・シーン)らを乗せて航行するニミッツの前に突然異様な気象現象が起こる。稲妻と高周波の中混乱に満ちた艦上、一瞬にして正常に戻ったと同時に空母自体が1941年12月6日の真珠湾攻撃前夜にタイムスリップしてしまったのだった。


■もし『戦国自衛隊』の渡瀬恒彦が乗り合わせていたならば・・・


ファイナル・カウントダウン
始めて見たのは中学時代に何千回も貸し出されたかのような質の悪いレンタル・ビデオ版でだった。映画公開のフィルムをそのまま引き伸ばしたかのような読みにくい字幕のコレをやっとこ観ていたオレは、真珠湾攻撃に臨むF−14トムキャットの姿に、画質は最悪だが、面白さにおいてはコレは『戦国自衛隊』(1979)を悠に越えるなと期待した。そして、いよいよ大日本帝国の真珠湾攻撃を食い止めようとするF−14のブルファイトが見れると期待したのも束の間・・・

その期待も無残に裏切られたのだった。これからというときにベンダー親爺(007のオープニングタイトルのデザインで有名)の特殊効果が登場し、
壮大なストーリーは、ただの行って戻ってきただけのつまらんドラマに成り下がってしまったのだ。

これが四人の人間が寄ってたかって考えたストーリーなのか?なんともお粗末過ぎる。中学時代の感想は
「『戦国自衛隊』の方が100倍オモロイ」だった。


■ファンファーレで始まるテーマ曲が一人歩きする


F−14
とにかく本作の主役は音楽と戦闘機である。だからこそ音楽はともかくとして戦闘機や原子力空母に興味がない人がこの作品を観れば、かなり退屈だろう。それ程ストーリーよりも原子力空母内での日常と戦闘機の絵が映し出される。米海軍が全面協力したことによりF−14トムキャットと原子力空母ニミッツが映画初登場した作品ではあるが・・・

その分舞台は空母内に限定されるので、タイムスリップをしても世界観の広がりが全くない。しかもマーチン・シーンにもカーク・ダグラスにも誰一人として見せ場が用意されてないので、自然やっつけ芝居に成り下がっている。

だからこそこの壮大なファンファーレで始まるテーマ曲だけが頭に残る。
もう一人歩きしまくりの勇壮なテーマ曲。元々がカーク・ダグラスの25歳の息子が製作している作品だけあって、馴れ合いで作っているので、ドン・テイラーの演出の弱さがもろに映像に出ている。


■ビンダー親爺の色使いは007そのもの


ファイナル・カウントダウン ファイナル・カウントダウン
タイムスリップの特殊効果はビンダー親爺らしい色使いでなかなか美しい。1941年の12月6日(真珠湾攻撃前夜)にタイムスリップしたという発想をどこまでフルにいかせるかがこの作品のポイントだった。しかし結果は全く生かせてなかった。

2000万ドルの製作費を使って作り上げた作品といわれているが、これは絶対にブラッフだろう。殆どが空母の上で物語が展開し、そんなにお金がかかっている要素が見当たらない。

実際上記のタイムスリップ遭遇の映像と、タイムスリップ再遭遇の映像の間のストーリー・ラインは恐るべき程起伏に欠けていた。


■救いの神 キャサリン・ロス様


キャサリン・ロス キャサリン・ロス キャサリン・ロス
60年代のオトコたちの安らぎだったキャサリン・ロス(1940− )。
その小麦色の美脚と豊かな胸にどれだけの少年とオトコがときめいた事か・・・。そして、40路に差し掛かる彼女は依然として魅力的だった。あの小麦色ボディ(さすがカリフォルニア女!)も健在!

しかもいちいちチラリズム満点の映像が要らぬ妄想をくすぐってくれる。本作でキャサリン様は決して重要な役柄を演じてはいない。しかし、彼女が出演してなかったらこの作品はより退屈なものになっただろう。

この人のバックにあの音楽が流れるからこそ哀愁に満ちた美しい音色を実感できるのだ。


■シムラ 後ろ後ろ!


ファイナル・カウントダウン
スーン=テック・オー(1943− )。帝国海軍の操縦士シムラを演じていた彼は日本生まれの韓国人である。もっとも戦争中に強制的に両親が日本に連れてこられ、その時に日本で生まれたらしく、戦後は韓国に帰国している。そして、10代の時に単独アメリカに渡り俳優になった。

代表作は『007黄金銃を持つ男』(1974)でボンドをサポートする諜報部員役である。そんな彼がシムラ役を演じているのだが、日本で生まれたとはいえ韓国系アメリカ人なので日本語の発音はヘンである。しかし、コイツはコイツでなかなかいい味を出していた。

もっとも非戦闘員のアメリカ人を機銃で殺そうとしたり、女性を盾に取ったりするのだがこの位に日本兵の描写はカワイイものである。


■目の付け所が素晴らしいな!「聖母たちのララバイ」


この作品を語るにあたって避けて通れないのが、岩崎宏美の「聖母(マドンナ)たちのララバイ」(1982)である。この曲のメロディー・ラインは本作においてオーウェンズとローレルが語らうシーンで流れる曲を盗用したものである。盗用はよろしくないが、この映画を観て、あの曲を作り上げるのもやはり才能のいる作業だろう。

もっとも作曲者のジョン・スコットが来日してレコード会社に掛け合い高額の契約金を支払ってもらっているので、盗作問題は解決している。オレはこの曲を
キャサリン・ロスのテーマ曲と呼んでいる。


■最期のオチをもっと生かせたはず・・・


カーク・ダグラス
実際的な戦闘シーンはF−14とT−6テキサンを改造した零戦との空中戦のみ。しかも戦闘機マニアでもない限り楽しめない程度のカメラワークだった。わずかこの戦闘だけで過去から現在にクイック・リターンするニミッツご一行様。

結局見せ場は最期の「タイドマン夫婦とラスキーの再会」だった。これはこれで悪くないのだが・・・タイムスリップして戦争に介入すると勘違いして観ているとなんとも素直に割り切れない。

「いっぱい話したいことがあるんだ」

と40年の時を経て再会した三人が去っていく絵で物語は終わるのだが・・・。ここであの曲がまた流れ感動的なんだが、三人がもっと1941年に戦闘を経験して別れ別れになった上で、この終わり方だったならば遥かに素晴らしかっただろう。もしそういった壮大な流れで本作を作り上げていたら、後世に残る名作になっていたかもしれない。

もっともそんな作品を作り上げることはドン・テイラーには荷が重過ぎるのだが・・・

− 2007年11月19日 −


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