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ヘルハウス   THE LEGEND OF HELL HOUSE(1973・イギリス)
■ジャンル: ホラー
■収録時間: 94分

■スタッフ
監督 : ジョン・ハフ
製作 : アルバート・フェネル / ノーマン・T・ハーマン
製作総指揮 : ジェームズ・H・ニコルソン
原作・脚本 : リチャード・マシスン
撮影 : アラン・ヒューム
音楽 : ブライアン・ホジソン / デライア・ダービシャー

■キャスト
パメラ・フランクリン(フローレンス・タナー)
ロディ・マクドウォール(ベンジャミン・フランクリン・フィッシャー)
ゲイル・ハニカット(アン・バレット)
クライヴ・レヴィル(ライオネル・バレット)
ヘルハウス
残念ながら今だ色褪せぬ魅力を放ってはいない『幽霊屋敷』オカルト映画。大邸宅の生み出すアンティークなセットの魅力とゲイル・ハニカットの熟した女の魅力を取り除くと恐るべき程退屈な作品である。完全にオカルトブームの時代の波に乗り過大評価された作品。

■あらすじ


とある大富豪より依頼を受けた4人の心霊調査のスペシャリストが、英国においても史上最も恐ろしいと言われる「ヘルハウス」に一週間滞在し、実態調査を行うことになった。早くも女霊媒師フローレンス(パメラ・フランクリン)達の前におこる数々の怪奇現象・・・。やがて一人目の犠牲者が出るのだった。


■幽霊屋敷を探索する楽しみ・・・


ヘルハウス ヘルハウス
「幽霊屋敷」を探索する楽しみ。特に小学生の頃、誰もが経験したものではないだろうか?私の実家から30分ほど自転車で走ると○○観光ホテルという廃墟になっている心霊スポットがあった。今現在もそのまま存在している有名なスポットだが、ここに小学生の頃探索した記憶が甦ってくる。

今考えると危険なのだが、当時は何も考えずに男3人、女3人で進入したものだった。そういう少年少女のわくわくした心躍らせる作品が当時の本作の役割だったのだろうが、その科学的アプローチにより、少年少女には楽しめないものとなっている。そして、大人にも現代的にはその科学的アプローチの幼稚さゆえに楽しめないものになってしまった。

本作自身が、こう言っては悪いが、訪れる価値のない廃墟的価値の作品である。


■世紀のオカルトブームに乗る!


同時期に作り上げられた『エクソシスト』(1973)と双璧をなすオカルト映画の大傑作と言われているが、現実的には時を経て色褪せていくタイプの作品であった。『エクソシスト』と比べるべきレベルの作品ではない。

心霊現象に対して科学的アプローチをする本作は、明確に普遍性に欠け、今見てみると全てのプロットが陳腐に感じられる。ブーム=熱気とはまことに面白いもので、振り返ってみると何故あんなものに熱狂したのだろう?と思うものだが、本作も明確にそのレベルの作品である。



■ゲイル・ハニカット


ゲイル・ハニカット ゲイル・ハニカット ゲイル・ハニカット
出演者も実に微妙である。いい意味でも悪い意味でも、
ゲイル・ハニカット(1943− )の艶やかな雰囲気しか印象に残らない作品である。ただし、彼女の芝居はお粗末であり表情も基本的に無表情である(最もその分色情狂になる豹変振りには興奮させられるのだが)。

ゲイル・ハニカット ゲイル・ハニカット ゲイル・ハニカット
ゲイル・ハニカットという女優は、実はテキサス生まれのアメリカ人で元々はファッション・モデルをしていた。やがて映画出演するようになるが『かわいい女』(1969)などもう1つぱっとせず1968年に結婚していたデビッド・ヘニングス(1975年に離婚)と70年にイギリスに住居を移した。その後も女優としてはぱっとしなかったが、サーの称号を持つジャーナリストと再婚している。

このゲイルにいっその事もっと魅力的な絶叫クィーンぶりを演じさせていたら、少なくとも私の評価はよくなっているはずだ。


■パメラ・フランクリンとロディ・マクドウォール


パメラ・フランクリン パメラ・フランクリン パメラ・フランクリン
パメラ・フランクリンこそ時代のあだ花だろう。おそらく70年代に思春期だった少年が当時彼女を見れば好きになるだろうが、今見てみるとどうも霊媒師というよりもただの生意気な小娘にしか見えない。一方、クレイグ・レヴィルに関しても、自己主張が大人気ないほどで頼れるリーダーというよりは、リーダーの地位に固執する小物と言う感じである。

ロディ・マクドウォール
ロディ・マクドウォールはなかなか良かったが、60年代の素晴らしい演技の数々を加味して考えると前出の2人よりもましと言った程度であった。それにしても1つロディに関して、今だ理解の出来ないシーンがある。ゲイルに二度目の誘惑された後に、椅子に座り込み「あぁ〜〜」と雄たけびをあげ倒れこみ痙攣するシーンであるが、このシーンの存在する意図が分からない。


■科学的アプローチに重きを置いたのだが・・・


「幽霊屋敷」ホラーの代表作として必ず名が挙がる本作ではあるが、ポルターガイスト現象も、それが起こった理由の説明も、悪霊退散の説得力も本作においては全く中途半端である。
「だが心霊体は命のある有機物だ。思想が有機化した形。物質に還元した心だよ」とセリフだけはなかなかのものだが、実際には科学的な立証はほとんどなされていない。

現在、本作を始めてみる人はこう思わざるを得ないだろう。怖がらせるよりも霊の存在の立証に重きを置いた作品であることは分かるが、その重きを置いた部分が弱いすぎるなと。ただし、重厚な電子音楽だけはなかなかいいムードをかもし出している。


■このオープニング・テロップこそ子供だまし


ヘルハウス
冒頭で大層に「これは架空の物語であるが、ここに描かれた心霊現象に基づく事件は、起こりうる可能性があるというだけでなく、事実と思っていただいてよい」というコメントが流れる最後の名前の部分にトム・コーベットという名前が記されている。彼は本作の製作コンサルタントをし、当時心霊に関しての権威だった。そして、撮影前に本作のロケ地であるロンドン郊外のワイクハースト・ハウスという無人の大豪邸を訪れたときコートを着た老人の幽霊を目撃したと言っている。

本作公開当時にこの時期はやっていた「呪われた作品」路線で、製作総指揮者であり、ジャック・ニコルソンの伯父でもあるジェームズ・H・ニコルソンがこの映画の撮影開始直後の72年12月10日56歳で急死したことが喧伝されたが、実際は脳腫瘍による病死であった。

ちなみに当初の邦題『地獄邸の伝説』だったという。


− 2007年6月9日 −


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