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帰って来た女必殺拳   (1975・東映東京)
■ジャンル: アクション
■収録時間: 77分

■スタッフ
監督 : 山口和彦
製作 : 岡田裕
脚本 : 金子武郎 / 掛札昌裕
撮影 : 飯村雅彦
音楽 : 菊池俊輔

■キャスト
志穂美悦子(李紅竜)
倉田保昭(黒崎剛)
山本麟一(王龍明)
川崎あかね(秀麗)
石橋雅史(蛇倉)
ミッチー・ラブ(片平百合子)
早川明心(采)
帰ってきた女必殺拳
悦っちゃんと倉田保昭じゃなくて、悦っちゃんとミッチー・ラブにならダブルで蹴られたいかも・・・。そんな女必殺拳第三弾。悦っちゃんは凄くイイのだが、脚本の連中と山口君が相変わらずクンフーものを理解していないので突っ込む以外どうしようもない作品になってしまった。オレなら少なくとも山本麟一を10倍は強くして倉田先生は殺しておくね。最後がダブルキックじゃカタルシスも減ったくれもねえだろが!

■あらすじ


横浜で行方不明になった幼馴染の秀麗を探すために、香港から日本に渡った李紅竜(志穂美悦子)。中華街のボス・王龍明(山本麟一)の手下に命を狙われながらも、秀麗の居場所を突き止めていく。そんな紅竜の前に立ちはだかる一人の殺し屋・黒崎剛(倉田保昭)の登場により、彼女は最大のピンチを迎えてしまうのだった。『女必殺拳』シリーズ第三弾。


■悦っちゃんって、表情がいいよなぁ


志穂美悦子
さすがに2週間足らずの突貫工事で作っただけあって、ちょっと厳しすぎる内容だ。山口君もそうなんだが、何よりも脚本が酷すぎる。東映ってこういう突貫映画≠ェかなり存在するよなぁ。更にそんな舞台裏のドタバタぶりを髣髴とさせるイマイチな共演者達なのだが(保昭&麟一は除く)・・・しかし、相変わらず綺麗な悦っちゃん。

もう状況は最悪な中であったにもかかわらず、ひた向きに身体を張ったアクションを披露する悦っちゃん。この年成人でした。しかもヌンチャク捌きなどは更に進化してる感じです。悦っちゃんが当時女性にも人気があった理由が分かるよ。
こんな先輩が部活でいたら女の子は崇拝するんだろうなぁ。


■淡白に人が殺され、それを見つめる少女リカちゃん


帰ってきた女必殺拳 帰ってきた女必殺拳
まずはお決まりの悦っちゃんのオープニングの演武姿。イカス音楽と共に登場する東映マークがフェイドアウトしたと同時に、悦っちゃんがキラキラ光るヌンチャクを奇声と共に振り回し登場する!オオオッ!超カッコイイじゃねえかよぉぉ!
この時点でオレの期待度1000。

そして、前の2作と同じく舞台は香港で始まる。今回はなかなか香港らしい雰囲気の場所で撮ってるじゃね〜か。そして、そこに現れるのは、サニー千葉の実弟・千葉治郎。どこからどう見てもカタギには見えないこの男なんだが、悦っちゃんの幼馴染み秀麗の従弟であり、実は香港警察の警察官だと言う。

しかもそのイカツイ外見とは裏腹に悦っちゃんよりも遥かに弱く、ナイフで一突きされ、早々に退場してしまう治郎だった。この淡白な展開に早くもオレは不安を抱いた。

「山口君。とりあえず殺せるだけ殺しときなさい。そうすればごまかしが利くから」そんなプロデューサーの台詞が聞こえてきそうな・・・こと東映にいたっては死体の数が多ければ多いほど、映画はつまらないのである。


■ボ・・・ボクも二人の仲間に入れてくださいっ


帰ってきた女必殺拳 帰ってきた女必殺拳
横浜に隠密行動で着いたはずなのだが、早速敵の襲撃を受ける悦っちゃん。そして、そこにバイクで駆けつけてくるのが、悦っちゃんの友人ミッチー・ラブ(1960− )。但し役名は片平百合子。
そんな百合子を「ミッチー、ミッチー」と連呼する悦っちゃん。なんか役名もへったくれもない状況だが、悦っちゃんの隣で凄く緊張してるミッチーがめちゃカワイイ。

それにしてもミッチーの動きがいい。さすがはこの作品の翌年に「ジャッカー電撃隊」のカレン水木=ハートクイン役を演じるだけの事はある。なんかミッチーのアクションには躍動感があるよな。そして、
悦っちゃんのアクションには女らしさの全て≠ェあるよな。

ちなみに物語終盤で悦っちゃんとミッチーが軽くお部屋でお手合わせする時に、壁に貼ってあるのは『燃えよドラゴン』仕様のブルース・リーのポスターである。この時の悦っちゃんの意地悪そうな顔。う〜ん絶対に剛君は妄想していたはずだ。悦っちゃんはイジメ上手だと・・・そして、付き合うようになってからこう言ったはずだ。
「もし良かったらそこにあるクンフー着を着て、イジメてくれるかな?」


■韓国の花£」美和って本当に韓国で有名な人なのか?


帰ってきた女必殺拳 帰ってきた女必殺拳
和製クンフー映画に欠かせないのが、微妙なエロ描写。今回はなかなかナイスボディーの踊子と、川崎あかね(1948− )が脱いでます。花売りに扮した悦っちゃんの傍でナイスなオッパイをさらけ出して踊る女(但し顔はイマイチ。でもオッパイの形の良さでオレ的には合格)が実に印象的。

一方、川崎あかねは主に東映の時代劇の撮影監督として活躍した(『天下の副将軍』など)川崎新太郎の娘である。彼女が、『エマニエル夫人』のような工夫でポットで秘部を隠され、鳥の羽でオヤジにいたぶられ涙する。オレ的にはココをもうちょっとネチっこくやってもらいたかった。

ところで、ヤク中でのたうつ幸の薄い娘を演じる韓国の花=£」美和ってこの作品以外映画に出ていないみたいだが、何者なんだろうか?そんなに美人でもないし、何か見た目がホステスぽいし。
山口君の行きつけの韓国人クラブのホステスじゃないよな?


■世界最弱レベルの四天王選抜デスマッチ


帰ってきた女必殺拳 帰ってきた女必殺拳
銅鑼の音と壮大なクラシックが流れる中、
エマニエル夫人仕様の籐の椅子に腰かける山本麟一。もうそのファーストショットにオレは唸りました。欲しいこの椅子が・・・と!そして、続々と登場する胡散臭い色物野郎たち(スーパーインポーズはなし)。

その中には、厚木基地の黒人米兵をパートで雇ったかのような木偶の坊の黒人やら、妙に気障な石橋雅史やら、知る人ぞ知るベンケイ藤倉(元日本ミドル級チャンピオン)や謎の赤胴着の男が出てくる。そして、麟一が高らかに「四天王選抜デスマッチ」の始まりを告げるが、その内容は驚くべきほどのしょっぱさに満ちていた(語るに値しない)。


■チェン・リーと倉田保昭


帰ってきた女必殺拳
赤胴着の男こそ1973年に、マカロニ・ウエスタン『荒野のドラゴン』(1974年日本公開)に出演したチェン・リー(サミー・リーではなく)こと早川明心(1939−2005)である。しかし、この人本職の役者ではないので、ほとんど目立った活躍もしないで、いともあっさりと悦っちゃんにやられてフェイドアウトする。恐らく言われないと気づかない程の扱いだ。

帰ってきた女必殺拳 帰ってきた女必殺拳
そして、恐らく本作最大の見所に成り得た女ドラゴン♂xっちゃんと和製ドラゴン¢q田保昭が一騎打ちをする。折角キレのいい立ち回りを見せる二人なのだが、コックの腕が三流なので、牽制キックと牽制パンチの応酬が、ダラダラ延々と繰り返されるだけだった。

それにしても砕かれた石の山から駆け降りる和製ドラゴンのかなりダサさ。ここで跳ばせろよ!とオレは強く主張したい。あんなテクテク降りていかせちゃいかんだろう。しかも「トォワァー!」という仮面ライダー風な叫び声まで吐かせて・・・

東映クンフー映画がカルト及びB級であったに過ぎないのは、担当した監督たちのセンスのなさ故だった。
もしサニー千葉や悦っちゃん、倉田保昭という逸材を使って本格的なクンフー・アクションが一本でも撮られていたら、現在の日本映画界ももう少しマシな娯楽作品を輩出していたことだろう。娯楽作品ベタな邦画の本質を打破できる逸材がこの三人だった。


■悦っちゃんゲームに負けたら逆さ吊りだよ 剛君が一回は言ったであろう台詞


志穂美悦子 帰ってきた女必殺拳
そして、ありきたりな荒地の掘っ立て小屋パターンへと物語は進む。案の定、いとも簡単に敵の罠にはまり、見事に捕捉され、またもや逆さ吊りされてムチでしばかれる悦っちゃん。でも逆さになっても悦っちゃんは美しい。さすが20歳。
お肌も重力にはまだまだ負けません。「逆立ちしても綺麗」by資生堂(嘘)。

そして、逆さ吊りの状態の中、秀麗は娘と再会するのだが、無残に射殺されてしまう。オイオイ子供の前で親殺すなよ・・・。しかも、このままほったらかしにしてカラスの餌にでもしてやれといって放置された悦っちゃんは、敵が引き上げたと同時に足掻いて足掻いていとも簡単に縄を解き脱出した。

もうここからの展開は、学園祭で教室で演じるような演劇の筋よりもお粗末な展開です。
才能の無いプロほどお粗末なものは無い。


■跳べェ!麟一が空中で一回転する!


帰ってきた女必殺拳 帰ってきた女必殺拳
逆襲する悦っちゃんが、祝杯を挙げている最中の敵のアジトに乗り込む!そして、大乱戦の中麟一の銃口が悦っちゃんに狙いを定めいざ引き金を引こうとした瞬間、悦っちゃんとの対決の最中に麟一に裏切られ焼き殺されたと思われていた和製ドラゴンが登場する。と同時になんと車椅子の麟一が空中で一回転して体操選手張りの着地をかます!

一同あっけに取られる中、遂に本性をさらけ出す麟一。コイツは実は元関東軍憲兵中佐だったというのだ!よく分からないがなんとなく響きが悪いから許す。そして臨戦態勢になる麟一は上着を脱ぎさる!
中には平井堅辺りが好きそうなゲイっぽいシャツと黒腹巻のアンサンブル。


■ロングヘアーの悦っちゃん 惚れるぜ!


帰ってきた女必殺拳 帰ってきた女必殺拳
大乱闘の末悦っちゃんは黒腹巻の麟一を追い詰める。そして、麟一は秘密兵器でもある自分の(電流の走る)黄金の義手を使って悦っちゃんを追い詰める。そして、ふわっとヘアバンドを解いてロングヘアーになる悦っちゃん。ロングヘアの悦っちゃんも美しい。

そして、髪を振り乱しながら超高速のスピードで赤ヌンチャクを振り回す悦っちゃん。もはや女神です。しかし、そこで唐突にオレを忘れんじゃねえと登場する和製ドラゴン。二人でもはや戦闘意欲を失っている麟一をなぶりものにした上で、ダブル・ドラゴン・キックまでかましてしまう情無用の波状攻撃。

そして、多くの殺人現場を目撃し、最大級のトラウマを背負ったリカちゃん(肝心のリカちゃんは無邪気なんだが)を抱きしめながら、夕陽の海を見つめ憂いの表情を魅せる悦っちゃん。20歳の夏だった。

− 2007年12月16日 −


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