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マックQ   McQ(1974・アメリカ)
■ジャンル: アクション
■収録時間: 112分

■スタッフ
監督 : ジョン・スタージェス
製作 : ジュールス・レヴィ / アーサー・ガードナー / ローレンス・ロマン
製作総指揮 : マイケル・ウェイン
脚本 : ローレンス・ロマン
撮影 : ハリー・ストラドリング・Jr
音楽 : エルマー・バーンスタイン

■キャスト
ジョン・ウェイン(マックQ)
エディ・アルバート(エド・コスターマン)
ダイアナ・マルドア(ロイス・ボイル)
アル・レッティエリ(マニー・サンチャゴ)
クルー・ギャラガー(フランクリン・トムス)
コリーン・デューハースト(マイラ)
マックQ
ジョン・ウェインが現代劇に向かなかったのではなく、よる年波には勝てなかったということである。60半ばでマックィーンやイーストウッドに対抗するはぐれ者刑事を演じようというのが土台無理な話。そして、どうしてもトランザムを乗り回すようには見えないところも致命的な典型的ミスキャスト作品である。

■あらすじ


シアトルの刑事マックQ(ジョン・ウェイン)の相棒スタンが殺された。犯人を追ううちにたどり着く警察内の腐敗。マックQは上層部との軋轢により辞職して、私立探偵として事件追及に乗り出す。そして、意外な犯人グループの存在に気づくのであった。


■ダーティハリーを断った男


マックQ
1971年の『ダーティハリー』の大ヒットにより、ハリー・キャラハンのオファーを蹴ったジョン・ウェインは凄く後悔したという。
そして、西部劇・戦争映画においてアメリカを代表するスーパー・スターは、現代劇においてもその可能性を求め、遂に刑事アクション映画に出演した。

今までカウボーイハットをかぶりライフル銃片手に馬に乗っていた男が、背広にサブマシンガン「イングラム」片手にトランザムに乗り込むのである。しかし、当初ハリー・キャラハンを断ったのも、役柄に対しての実年齢のギャップであったように、やはり60代半ばのジョン・ウェインにはこの主人公はミスキャストすぎた。。

トランザム455 トランザム455
どうしても一刑事というには貫禄がありすぎなジョン・ウェインがトランザムを乗っても、どうしても様にならない、こういう作品はマックィーンに任せておけばよかったのである。それにしても、このブルースター・グリーンの1973年式トランザム455はかなりイカス!まさに荒馬そのものである。


■そして、ジョン・スタージェス


マックQ マックQ
さらに本作においてあまり期待できない事実は監督がジョン・スタージェス(1911−1992)という点である。この人の作品は『大脱走』(1963)以降、何かもう欲がなくなり全ての作品が凡作になっていった。それは70年代に入ると更にひどくなった。

そして、予想通り、彼の存在が、本作を実に平凡な刑事アクション映画に変えてしまった。脚本的には、読めないオチが用意されているのだが、そこへのもって行き方が鈍重すぎた。確かにラストの水しぶきを上げながらの海岸線のカーチェイスは、夕陽をバックになかなか魅力的なのだが、その後の銃撃戦のアクションがイマイチすぎる。

悪役のアル・レッティエリも全く魅力を発揮できず、ただ死に様だけはなかなか様になっていたという程度である。しかし、
1970年代の映画で主人公が撃たれても、全く無傷という発想はダメだろう?

むしろ、もっとどっしりと構えた渋み溢れるオヤジの魅力を溢れさせた作品のほうが良かっただろう。本作のジョン・ウェインはあまりにも無思慮・無計画で、別れた妻にまで金の無心に行くという男としてとうてい魅力を感じられない役柄だった。


■美しきダイアナとジュリー


マックQ マックQ
本作には、なかなか魅力的な女優陣が粗末な使われ方をしている。まずは殺されたスタンの妻ロイスを演じるダイアナ・マルドア(1938− )であるが、露骨に美人じゃないところが凄く魅力的な人だが、残念ながら脚本と演出がイマイチなので悪女なのかどうなのかイマイチぱっとしない役割を演じている。画面上で終盤において凄く戸惑った表情をしているが、これは監督の演出に疑問を感じての戸惑いの表情だろう。

そして、マイラを演じたコリン・デューハースト(1926−1991)はジョージ・C・スコットと二度結婚した女優であり、代表作は『赤毛のアン』(1986)のマイラを演じた人だが、出てきてジョン・ウェインと意味不明に寝て殺されるだけの役柄である。さらに美しい『大アマゾンの半魚人』(1954)ジュリー・アダムス(1926− )にいたっては、ほんのチョイ役である(まぁこれはしょうがないが・・・)。



■しかし、ジョン・ウェインは大好き


マックQ マックQ
本作は70年代に一大ブームを巻き起こした『ダーティハリー』『フレンチ・コネクション』といった刑事アクションものの中では、魅力に欠ける部類に入る作品だが、ジョン・ウェイン好きな人にとっては必見の作品である。
そのどこかのんびりしていて、温かみがあって、なんとなく癒される不思議なムードの刑事アクション映画である。

上司であるエディ・アルバートとラストに仲直りもかねて、「バーがある。一杯やろう」という強引なシーンはジョン・ウェインらしくて好きだが、何故か勤務中にもかかわらず素直に部下のジョン・ウェインに従ってバーに入っていくエディの姿ものどかでよろしい。

スリリングな男の魅力を堪能するのではなく、ジョン・ウェインののんびりしたオジサン刑事が頑張る映画として見ればそう悪くは無い作品である。ただし、その程度という意味でもある。

− 2007年6月25日 −


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