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Mr.BOO!ギャンブル大将  鬼馬雙星 / GAMES GAMBLERS PLAY(1974・香港)
■ジャンル: コメディ
■収録時間: 100分

■スタッフ
監督 : マイケル・ホイ
製作 : レイモンド・チョウ
脚本 : マイケル・ホイ / T・C・ラウ
撮影 : リー・ヤウトン
音楽 : ジョセフ・クー / サミュエル・ホイ

■キャスト
マイケル・ホイ(ミスター・ブー)
サミュエル・ホイ(キット)
ベティ・ティンペイ(ベイビー)
アンジェリーナ・ロー(ブーの妹)
リッキー・ホイ(ビーチ・ボーイ)
Mr.BOO!ギャンブル大将
Mr.BOOの価値だけは広川太一郎吹き替えの『ゴールデン洋画劇場』バージョンに限る。逆に言うとこの吹き替え無しで見れば、間違いなくその面白さは50%ダウンするはず。天才性・芸術性からはかけ離れた作品だが、そのかけ離れぶりが逆に魅力的。そして、本作の何よりもの魅力はブルース・リーの最後の女「ベティ・ティンペイ」ちゃんの麗しの小麦色ボディが拝めることである。

■あらすじ


ギャンブル大将・ミスター・ブー(マイケル・ホイ)と刑務所で出会ったキット(サミュエル・ホイ)は弟子入りすることになる。そして、出所しやくざ相手に大ギャンブルをかます事になるのだが?愛人のベイビーちゃん(ベティ・ティンペイ)を巻き込んで・・・果たして成功するのか?


■かなりのダサ面白さ!


いいねぇ〜。70年代の香港映画のかなり胡散臭い雰囲気。この頃の香港映画って一生懸命背伸びしようとしているところがあってすごくいいんだよな。そんな70年代まっさかりに作られた本作の公開当時のキャッチコピーもなかなかグー。
「2度あることは3度ある!BOOで笑いのお正月!」う〜ん、かなりダサい。

毎度のことながらサミュエル・ホイによる主題歌『鬼馬雙星』がすごく良い。ちなみに本作品は1974年度香港興行収入No.1に輝き以降ホイ兄弟の快進撃が始まることになるのである。そして、この作品まで北京語で映画製作されていた香港映画が広東語で映画製作されることになるのである。

マイケル・ホイが独自のプロダクションを設立して、ゴールデン・ハーベストと組んで初監督した作品で、日本では1979年に第三弾Mr.BOOシリーズとして公開されたが、実はこの作品が日本公開されたマイケル・ホイの作品の中では一番古いのである。それにしても、タイトルロールがアニメというのも香港初ではないだろうか?う〜ん、かなりダサい。


■ディーン・セキ


この作品、特にサミュエル・ホイが主役かと言うぐらい美味しい役柄を引き受けている。ブーもサミュエルもおけら同然の状態からストーリーが始まるのだが、やはりコメディの基本は金持ちが主役であるより、貧乏でついてないヤツが主役の方が共感を得やすいものだ。しかもサミュエル・ホイにはついてない男が実に似合う。

ディーン・セキ(石天)
この男、昔のジャッキー・チェンの『酔拳』『蛇拳』などでジャッキー・チェンをいびる役でよく登場するので名前は知らずとも結構おなじみなヤツだ。
まさにおそ松くんのイヤミみたいな憎めない(?)キャラを演じさせたらピカイチのこの男。代表作は、70年代の香港映画『天中拳』『燃えよデブゴン・シリーズ』『モダン・タイム・キッド/滑稽時代』もよいが、やはり、1987年の『男たちの挽歌2』だろう。

この作品のディーン・セキは従来のイメージを全くくつがえしたシリアス芝居だった。しかし、本作のディーン・セキは、チップをくすねる黒服といういかにもせこさ満点のイヤミキャラ・セキ様万歳キャラで大満足である。願わくはもっと出番が欲しかったところである。

それにしても、サミュエルがスロットをするシーンといい、逮捕され監獄にはいるシーンといい、本作はバックにちょこっと流れる音楽がまたダサくて良い。


■おお・・・ティンペイちゃん


Mr.BOO!ギャンブル大将 Mr.BOO!ギャンブル大将
香港映画で最も謎の多い女優は間違いなくベティ・ティンペイちゃんだろう!いかにもエロそうなおやじに触りまくられながら小麦色の肌も艶かしい姿で登場するのだが、『Mr.BOO!ギャンブル大将』の一番の見所はずばり彼女だと言っても過言ではないだろう。アドルフ・ヒトラーの影にエヴァ・ブラウン、ルパン三世の影に峰不二子ありと言えば、ブルース・リーの影にこの人ありなのである。

ミスター・ブーもたじろぐその強烈お色気ムンムンぶり!ブルース・リーの影にベティ・ティンペイ(丁珮)ちゃんあり。そう彼女こそが、ブルース・リーが死亡した時に一緒にいた女性なのである。

ベティ・ティンペイ ベティ・ティンペイ
ベティ・ティンペイちゃんは、1945年に台湾の大富豪の娘として生まれる。一説によれば黒社会に関わる仕事を両親はしていたという話もあるが、父親は東大、母親は明治大卒のエリートである。1967年に香港に移住し、ショウ・ブラザーズに所属する。身長162cmのナイス・ボディに彫りの深い美貌を誇る彼女は、当初『燃えよドラゴン』に出演予定だった。

1973年7月20日、結局ブルース・リーの新作『死亡遊戯』で共演する事が決まり、、ブルース・リーとレイモンド・チョウ(ゴールデン・ハーベスト社長)がティンペイちゃんのマンション碧華閣を訪れる。そして、チョウ社長が共演者のジョージ・レーゼンビー(2代目007)を迎えに外出している間に、ブルース・リーは頭痛を訴えティンペイちゃんにアスピリンをもらい、ベッドに横になり昏睡状態になる。

そして、そのまま意識不明になり死去する。そういった経過があるのでティンペイちゃんはブルース・リーの愛人とも言われているが実際の所はいまだ謎である。そして、事件後の復帰第一作目が本作なのである。しかも、ミスター・ブーの愛人役である。
それにしても本作の日焼けしたティンペイちゃんは最高に色っぽい。しかもミスター・ブーは、耳たぶぱくりまでしてもらえちゃうんだから美味しすぎ!

しかし、本作で見事なカムバックを果たしたティンペイちゃんだが、ブルース・リーとの関係を世間から糾弾され、鬱病になり、以降麻薬に溺れ精神分裂症になったという。そして、1976年ティンペイ原案の『実録・ブルース・リーの死』に本人役で出演。この作品がさらに相当な物議をかもし香港から台湾に戻るはめになる。この作品撮影時のティンペイちゃんは完全に精神的に異常だったと言う。

この後『ゴッド・ギャンブラー』シリーズのドラゴンでも有名な中国星電影公司社長チャールズ・ヒョン(向華強)と駆け落ち結婚する(のちに離婚)。この人は有名な黒社会系の人であるが、ティンペイちゃんのどん底を救った人とも言われている。やがて彼女は麻薬を断ち切り、仏門に一時入ったらしい。


■アンジェリーナ・ロー(呂有慧)


アンジェリーナ・ロー アンジェリーナ・ロー
ミスター・ブーの妹役で出演しているアンジェリーナは、身長168pと抜群のスタイルの良さではあるが、ティンペイちゃんのセクシー小麦色ボディの印象が本作は強すぎてちょっと印象は薄い。現在50歳くらいなのだが、その容貌は今だ衰えず、TVを中心に活躍している。


■幻のサモハン


サミュエルとミスター・ブーの妹がデートするシーンには実は2パターンあるのである。流れる挿入歌は哀愁あふれる『雙星情歌』で同じだが、リッキー・ホイ・バージョンとサモハン・バージョンに分かれる。香港公開時はサモハン・バージョンだった。

しかし、1979年日本公開に当たり配給会社・東宝東和が、ゴールデンハーベスト社にホイ3兄弟が揃ってないと困ると直訴し、79年に追加撮影が行われた。だからこのシーンだけサミュエルはばればれのダサダサ長髪かつらなのである。そして、リッキー・ホイ・バージョンと差し替えて日本公開したのである。つまりサモハン・バージョンは日本では幻のバージョンであった。


■初代ミス香港の登場!(実にジミに)


エレイン・ソン エレイン・ソン
エレイン・ソン
(孫泳恩)
ミスター・ブーがクイズ番組に出演するシーンで登場する(特別賞は)「世界一周3ヶ月の旅行です。これにはずっと私がお供を〜うっふ〜〜ん」と言うクイズ番組のアシスタント兼特別賞役。そう彼女こそ1973年に始まり、マギー・チャンなど数え切れないほどの香港女優を輩出してきた第一回ミス香港に選ばれた女性なのである。それにしても身長は165pと長身だが、ミス香港に選ばれるほどでもというルックスだと思うのだが・・・本作品の出演時間は1分足らずである。

それにしても、「特別賞は・・・」と言った後の、ジジイのリアクションはすごすぎだろう。「うっふ〜〜ん」に反応しまくるジジイに少し感動。このクイズ不正解を重ねればワニの泳ぐ水槽の中へと沈んでいくという設定がすごすぎ。
しかもそういう設定にしては緊張感のないぐだぐだな展開なところが誠にマイケル・ホイらしいところである。

マイケル・ホイ。香港映画界の元祖喜劇王とも言われているが、本家元祖喜劇王チャップリンから比べると、その差は歴然すぎるほどである。

ちなみに何気にロイ・チャオ(1929−1999)が白人女性のボーイフレンド役で出演している。『燃えよドラゴン』(1973)『忠烈図』(1975)『ブルース・リー死亡遊戯』(1976)『燃えよデブゴン』(1978)『インディ・ジョーンズ・魔宮の伝説』(1984)『プロテクター』(1985)『サイクロンZ』(1988)『女人、四十。』(1995)などに出演している香港映画界の名脇役である。


■ああ・・・ティンペイちゃん(しつこくも)


ベティ・ティンペイ Mr.BOO!ギャンブル大将
この人こそブルース・リーを最も愛した女性かもしれない・・・と言いたくなるほどブルース・リーの妻リンダ・リーを見ているとどうも夫への愛情を感じにくい。しかし、ティンペイちゃんを見ていると本当に情が深そうな感じがする。その後の人生の歩みもそうであるが、彼女こそ最もブルース・リーが愛していた女性かもしれない。

やくざを騙して金を巻き上げたことがばれて高級ホテルに雲隠れするシーンでの、ティンペイちゃんとホテルマンのガキの会話が最高に笑わせる。

ホテルマンのガキ「ねえ?何時になったら体があく?僕は2時に暇になるんだ。
姉さんなら童貞捧げてもいいよ。青春の思い出にね」
ティンペイちゃん「私子供嫌いなの!」
ガキはひるまずに「やっぱり。僕も大嫌いだよ。
だから出来ないように姉さんピル飲んどいてよね

このガキ芝居がうますぎなのだが、それにむすっとするティンペイちゃんの可愛いこと可愛いこと。おそらくこのむすっとする表情を見て、芸能レポーター達も、より意地悪にブルース・リーとの関係を突っ込んで聞きたくなってしまったのだろう。ティンペイちゃんは幸か不幸かイジメ甲斐のあるムードを抱えた女性である。


■ミスター・ブーのギャンブル10ヶ条


それにしても本作は『Mr.BOO!』『Mr.BOO!インベーダー作戦』よりもまして広川太一郎節が炸裂している。おそらく字幕で見ていたら単なるぐだぐだしたダレダレコメディ作品だが、太一郎節フルスロットルのおかげで最高に笑える作品になっているのである。

さて最後に日本公開時にパンフレットの裏に記載されていた、「ミスター・ブーのギャンブル10ヶ条」を紹介しておこう。
1 勝負の前は「天中殺」を読んでおけ。何かを信用しなければギャンブルなど恐くて、決してできないものだ。
2 絶対に勝てる相手としか勝負をするな。負けて勉強になるというのはウソである。
3 金は天下のまわりものである。自分の金にはサインをしておけ。
4 ポーカーフェイスなどつくるな。そんなことをしていたら顔面神経痛で苦しむだけだ。
5 つきまくってる奴とは仲良くしろ。そのおこぼれでギャンブルすべし。
6 ジョギングの練習をおこたるな。逃げるが勝ちのたとえあり。
7 ギャンブルの前には風呂へ入れ。その体を賭けるかもしれないからだ。
8 ベッドの上で女とは勝負をするな。金をとられてサヨナラされるのがオチである。
9 世の中すべてがギャンブルなのだ。あの娘のパンティーは何色?などとやるのが一番楽しいギャンブルである。
10 映画を見るのもギャンブルである。だからたくさんギャンブルしようね、……ね。

Mr.BOO!ギャンブル大将
しかし、この子・・・ティンペイちゃんを除いたら実は一番可愛かったりする。

− 2007年2月21日 −


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