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殺人拳2   (1974・東映)
■ジャンル: アクション
■収録時間: 83分

■スタッフ
監督 : 小沢茂弘
脚本 : 小沢茂弘 / 高岩肇 / 高岩淡
撮影 : 吉田貞次
音楽 : 津島利章

■キャスト
千葉真一(剣琢磨)
市地洋子(ピンボケ)
鈴木正文(政岡)
石橋雅史(志堅原)
田中浩(太田黒)
島直樹(山上七郎)
見返りのないツッコミしか生まれてこないコレを見るなら絶対『史上最強のカラテ』でも見るべき!サニー千葉は相変わらず頑張ってるが、どうしようもないほどに映画として成立していない。それ故にマジで見返りのないツッコミ目的で見るしかない作品。これもまた東映印の魅力といえば魅力なのだが・・・

■あらすじ


空手の達人兼殺し屋の剣琢磨(千葉真一)は・・・・とあらすじを記すレベルの話の流れは存在していない。ストーリーは最初の3分目から早くも破綻しているので、記すだけ不毛。


■サニーよ熱く吼えよ!



ブルース・リー・ブームに便乗し、予想を遥かに超えた空前の大ヒットを記録してしまった『激突!殺人拳』が封切されたのは1974年2月2日だった。そして、この予想外の大ヒットに東映は続編を早急に製作することを決定した。ちなみにこの作品が封切られたのは1974年4月27日・・・

オイオイ・・・何日で撮ったんだこの作品?っていうか何日で書き上げたんだこの脚本?はっきりいってこの作品内容は完全に腐りきってます。全くオカシイわけでもなく、アクションにも緊張感がない。しかも胡散臭い空手集団の演舞を延々と見せつけられ、マス大山まがいの下手糞なオヤジの芝居を延々と見せつけられる苦痛ぶり。

これこそ俗に言うダメ監督の撮った即席映画だろう。作品の整合性がゼロにも関わらず、ツッコミどころも微妙という中途半端ぶりである。職人監督のつまらなさココに極まれり的作品である。しかし、数少ない突っ込みどころだけでも迫ってみよう。とりあえず・・・


■おまえは一体誰なんだよ!



コイツが問題のオヤジ。オレが10代に極真カラテ習ってた頃、マス大山と握手してもらった事があるが、なんか雰囲気が似てる。しかも、ことごとく胡散臭い。瓦割りとか手足を見ていてもこのオヤジかなりのツワモノな事だけは確かなのだろうが、何か品格が感じられないオヤジである。

そういった意味では、マス大山には確かに品格というかオーラが漂っていた。オレが会ったときは1990年代前半で結構年を召されてたはずだが、そんなものを乗り越えた何かを感じた。それはともかくとして、このオヤジを始めとするほとんどの格闘技の使い手は、2名を除いて(石橋&岩尾正隆)演技に関しては素人なので、芝居が惨め過ぎる。特にオヤジの舌足らずなセリフ回しの酷さは狙ってるとしか言いようがない。

ココで提案。これほどしょっぱい芝居合戦を繰り広げるんだったら、若い美女をもっと出してお色気アクションも挿入した方が良かったんじゃねえのか?たとえば悦っちゃんとか・・・


■パンツ一丁でサウナから飛び出すサニー



大映ドラマばりの「琢磨誰も信ずるな!」の回想シーン。目を見開きカァァァー・・・津島利章のイケイケ音楽・・・否応無しにあがるテンション。もう今回のサニーは大魔神そのものです。確かにこの肉体は素晴らしい!

そして、相変わらずサニーはマイペースだ!オープニングからいとも簡単に警察署に入り込み、拘留されてる標的の喉元をブッチャー直伝(?)の地獄突きでずぼりとやってくれます。そして、いとも簡単に格子窓を蹴破り脱出するサニー。しかし、あの高さから落ちたら普通は無傷ではいられないだろ?

そんな疑問はよそに、サニー逃走後、すかさず冴えない一警官がこの喉を貫かれた男の様子を見て断言する
「声帯がつぶされてます。もう一生だめでしょう」と。オイオイなんで断言できるんだ!医者でもねえのに!しかも声帯が潰されても、字を書けばすむ話じゃねえのか?

しかも何気にこの芝居の拙い一警官が、主要登場人物だったのである。島直樹??だれじゃ?どうやら上のオヤジの繋がりで出演している空手家らしい。


■変形松葉くずしぃ〜〜



そして、極めつけはサニーの相棒の脱力ぶり。全作のMVP「ターリン」ラクダ亡き後の相棒が、ピンボケという女なんだが、この女がまた全然魅力的じゃねえ。車の中でも所構わず沖縄民謡をかけたがるのだが(まあ1974年頃は、本土復帰ということもあり沖縄ブームだったからしょうがないが・・・)、このセンスはかなりしらける。

どうせやったらサウナで一瞬だけ登場するシンゴ・ヤマシロを相棒にした方が絶対におもろかったはず。芸風はせんだみつおそのものだが、この頃のシンゴはハマルとかなりグッジョブを連発していたから。
しかし、サウナのシンゴの一人コントの隣で、素の千葉ちゃんがクスクス笑ってるのが、何気に微笑ましい。


■あなたはどうして雪山に行ったのか?永遠のなぞ



しかし、何はともあれこの岩尾正隆の死に様・・・う〜〜ん。ピンポン玉丸出しじゃね〜〜か?ある意味オモロイ。っていうかこの作品で唯一オモロイシーンだなこれ。しかし、それ以上に気になるのは、
なぜサニーは雪山に行く必要があったのだろうかである。

とにかくサニーのアクション・センスはバク転のすばらしさといい文句のつけようもないのだが、いかんせん日本のカラテ映画はやられる側の受身とカメラワークがイマイチなので、本家ブルース・リーのアクションと比べるとどうしても見劣ってしまう。だからこそ、女の手を手刀で折ったり、ピンボール使ったりと残酷描写に走らざるを得ないのだろう・・・。

「もうキミはいらない!」

ドン・コステロ・・・ドンッとこすってろ!・・・を演じていたクロード・ガニオンは後年『ケニー』(1987)などで有名の映画監督としてそれなりの成功を収めている。コイツとサニーのラストバトルがかなりしょぼいのだが、それ以上にしょぼいのは何の罪もないモービル石油の運ちゃんを巻き込んでドン・コステロが爆死する姿を見て二カッと笑うサニーである。一般人巻き添えって殺し屋失格だろ?

それにしても高飛びする寸前に『仁義なき戦い・頂上作戦』を劇場でオドオドしながら見ているあの外人?かなり気になる・・・時間に余裕があってもとりあえず空港にはよ行くべきだろ?

こんな本作でも『山口組外伝 九州進攻作戦』の併映作品として公開され、1974年度邦画興行成績第6位(4億円)に輝いた。

− 2007年10月12日 −


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