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ショーン・オブ・ザ・デッド   SHAUN OF THE DEAD(2004・イギリス)
■ジャンル: コメディ
■収録時間: 100分

■スタッフ
監督 : エドガー・ライト
製作 : ニラ・パーク
脚本 : サイモン・ペッグ / エドガー・ライト
撮影 : デヴィッド・M・ダンラップ
音楽 : ダン・マッドフォード / ピート・ウッドヘッド

■キャスト
サイモン・ペッグ(ショーン)
ニック・フロスト(エド)
ケイト・アシュフィールド(リズ)
ビル・ナイ(フィリップ)
ルーシー・デイヴィス(ダイアン)
ペネロープ・ウィルトン(バーバラ)
セカセカ生きてるだけが人生じゃないぜ!最も淋しい人生かもしれないのは「くつげる場所」がないと言う事かもな・・・。この作品のショーンとエドってのは、とんでもないグータラ2人組だが、しかし、こんなボンクラ生活の中に、現代人が憧れる何かがあるんじゃないだろうか?だからこそこの作品は、世界的な若者の支持を集めてるんだろう。「こんなに消費社会になったら、セカセカ働く必要性があんのか?」これってある意味タブーだが、若者なら純粋に思ってる疑問だよな?

■あらすじ


29歳で電器屋の販売員をしているしがない男ショーン(サイモン・ペッグ)には、ベスという3年来の恋人がいる。しかし、デートする場所は毎回パブウィンチェスター=Bそして、いつもついて来るショーンの親友のグータラ男エド(ニック・フロスト)。全然冴えない日々にベスはショーンに愛想を尽かし始めている。一方、義父のフィリップとの関係も最悪で、そんな八方塞な状況の中、ロンドン中をゾンビが徘徊しだした。そんな危機の中ショーンとエドは、何となく生き残る′意をした!「うん。とりあえず座ってど〜しよっか考えよっか?」


■やっぱ20代は、遊べるだけ遊んどけ・・・



とにかくこのグダグダ感が最高に心地良い。ある意味環境映画のような作品。特にエドが人間というよりもペットのようで最高にイカス!まさにオレがシドニーで生活してた雰囲気そのものなこの街並み。しかもオレが最後の6ヶ月間、タウンホールの売春宿でオージーの友達と居候していたが、コイツこそ外見もひっくるめてエドにそっくりなヤツだった。

そいつの名は、マーク。当時のオレよりも5歳年上の30歳のコイツは、とにかくグータラなヤツで、ゲームしてるか、パソコンでエロサイト見てるか、何か食ってるか、売春宿の電話番をしてるかというヤツだった。そして、オレがスーツ姿で仕事から帰ってくるとパブに繰り出す毎日だった。

そんなグータラな頃のオレ達そのものの生活観がこの作品には、満ち溢れている。だからこそオレにとってこの作品は一種の環境映画だ。
パブにはプールとスナック菓子とジュークボックス。そして、グータラ友達。この4点セットさえ揃えば20代は実に楽しいんだ。


■絶対プレイヤー1を死守するスカしっ屁野郎


ボンクラ野郎のバイブル!スペシャルズの「ゴースト・タウン」で始まる。もうこのナイス・チョイスからテンションは否応なしに上る!

やっぱコレの楽しみ方は、ダメ男エドだろう。この男。推定年令29〜30歳。おそらく童貞。彼女なし。何気にリズに興味あり。ショーンとは幼馴染。そして、ショーンの母親とやけに仲が良い。職業・無職。たまにドラッグをさばいて生計を立てている。ショーンとピートがシェアするフラットに居ついている(もちろんタダで)。

毎日の過ごし方は、朝起きてビールを飲みながらプレイステーション2に励む。そして、ショーンが帰ってくると、スカしっ屁をかましては、わざとショーンに謝ってその反応を楽しみ、共にパブ「ウィンチェスター」に繰り出す。

一方、ショーンは29歳の電器屋の店員。こいつがまたノンキな男で、朝起きたら早速プレイヤー2として、エドのゲームに参入する始末ぶり。
こんな二人が主人公だから、偏差値教育の中でガチガチに生きてきたヤツラやPTAのオバハン連中にとっては全然笑えない作品だろう。


■冴えない二人のダメ男っぷり



電器屋で研修生にレクチャーするショーン。研修生のガキ共は、ガムをくちゃくちゃ、携帯を研修中にいじくったりとやる気ナシモード。そんなガキを注意しても「ハイハイ、熱くなんなよ、おじいちゃん」と無視される始末。

そんな冴えないショーンは遂にリズにふられるのだが、そんな彼を慰めてくれるエド。もちろんパブウィンチェスター≠ナ慰めてくれるのだが、その慰め方もオラウータンの物まねとか、自宅でDJ遊びをするというつまんなさぶり。
ここまでのダメ男の展開はかなり王道いってます。


■「ハ〜イ。イイ顔見せてねぇ」パチッ



そして、日曜日の朝。街中ゾンビが徘徊しているにもかかわらず、朝一のコークとエドのアイスクリームを買いにグローサリーショップに行くショーン。ゾンビを見てもただの人と勘違いする寝ぼけ眼っぷり。

そして、家に帰ると女性が庭に。呼び止める二人に襲いかかる女のゾンビ!
「オッケー!ちょい待ち!」と使い捨てカメラを持ち出してエドが一言。「ハイ、ポーズ!」アホか・・・

もうこのやる気のない展開が最高すぎる!ゾンビを酔っ払いと勘違いし、記念撮影するバカっぷり。しかも、ゾンビと気づいてもカメラを巻き巻きするエド。


■ゾンビ撃退法その一。クソレコードを投げつけろ!



「ゾ・・・ゾンビ!!よしっとりあえず一服して考えよう」

いいねえこのノリ。そしてアイスクリームを食べるエド。もちろん包みのアイスを舐めるそのセコセコぶり。こいつポテトチップス食ったら必ず最後に袋広げて舐めるタイプだよな。

そして、ゾンビ撃退法として、くだらんどうでもいいレコードを投げて当てる。「ブルーマンデー(ニュー・オーダー)」「勝手に投げるんじゃねえ!」「パープル・レイン(プリンス)」「投げるな」「サイン・オブ・ザ・タイム(プリンス)」「絶対ダメ!」「バットマンのサントラ(プリンス)」「投げとけ」「ダイアー・ストレイツ」「投げとけ」「ストーン・ローゼスのセカンド・カミング」「ノー」「シャーデー」「う〜ん、投げとけ!」

もうこの余裕っぷりが最高だよな。ゾンビを前にしてクソ・レコードを投げるその姿。今ならクソCDかクソDVDか?


■最高に笑える!ママ救出プランをシュミレートするダメ男二人



「ママ・・・大丈夫?」ショーン
「うん・・・大丈夫だけどフィリップが噛まれたの・・・」バーバラママ
「ああ・・・なんだ」ショーン
「え?バーバラママが噛まれたって」エド「いやフィリップだよ」ショーン「ああ・・・なんだ」エド

なんなんだこの軽いノリ。そして、ママ救出のプランをシュミレートするのだが、何故かいつもドリンクを囲んで抜群の笑顔の四人&ショーンのウインク。そして、エドとバーバラママの異様な仲のよさ。
しかもゾンビから逃げるにあたってなぜかお手手つないでスキップというバカバカしさ。こんなシュミレートで成功するわけねえだろっと嬉しいツッコミ満載のシーンだ。


いざママ救出に向う途中にロックのカセットをいじってよそ見したスキに、車で何かを轢いてしまうエド。「や・・やばい!」とその何かを恐る恐る見て見ると・・・それはゾンビだった。

「ラッキー!神様ありがとう」

とホッとして走り去るエドとショーン。


■携帯バカ・・・エド



バーバラママの自宅前に駐車されたフィリップのジャガーに目をつけたエドは、乗ってきた車をムリクリ廃車にして、ジャガー運転に成功する。ロックのカセットをセットし、暴走するエド!やがてジャガーを放棄して、徒歩で逃げるのだが、最後尾を守るべきエドは、くわえ煙草で携帯をいじくりながら緊張感のかけらもなくグダグダ歩いてるだけだった。


■ゾンビ撃退法その二。ゾンビのフリをしやがれ!



「う〜ん。ゾンビがうようよいるなぁ〜。よし!オレたちもゾンビのフリして逃げようぜ!」

じゃ〜演技指導しますよぉ〜。とゾンビになりきる為の予行練習をする緊張感のない6人。「あっ・・・バーバラママはそのままでいいですよ」という際どくもナイスなネタも交錯する中、本作のハイライト<ゾンビのフリをしてゾンビをやり過ごせるのか?>という積年の疑問を実証してくれるバカ6人組。

ようやくウィンチェスター≠フ入り口に到達した時に、鳴り響くエドの携帯電話。そして、それに答えるエド。「今はヤクねぇよ。手持ちがないから・・・」ゾンビに囲まれながらマイペース・バカなエド。


■ゾンビ撃退法その三。クィーンをバックミュージックに戦え!



さぁ皆さん「ドント・ストップ・ミー・ナウ」に合わせてゾンビをボコボコにしてください!このシーンかなり悪趣味だが、笑える。しかも「クィーンを消せ!(kill the QUEEN)」のブラックなテイスト。

さらにダーツを頭に喰らい悲鳴を上げるショーン。もうはっきりいってこのシーンで笑えんなヤツは、かなりまずいかもって程笑えすぎます!


■ジョージ・A・ロメロも唸らせた作品



結局ショーンとベスは生き残り救出されるのだが、ゾンビ騒動で逞しくなったかのように見えたショーンも、事件後は元のダメ男に戻り、ベスも同じくダメ女になって寄り添っているのだった。そして、小屋でゾンビ化したエド(ゾンビでも生活リズムはあんまり変わらん)とプレステ2を楽しむブラックなオチで物語は終わる。

ちなみにコノ二人実生活でも何十年来の親友で、一時一緒に住んでいたこともあったらしい。だからこそ物語の中のショーンとエドの掛け合いも絶妙だったのだろう。

「単に茶化したものは作りたくなかった」と脚本兼主役ショーンを担当したサイモン・ペッグは語っている。だからこそ、この作品は、笑いと同じくらい残酷描写も手抜きされていない。そして、何よりも全体的な脚本とカメラワークは、かなり良く出来ている。

そんなこともあって、元祖ゾンビ・マスター、ジョージ・A・ロメロ先生も同時期公開された『ドーン・オブ・ザ・デッド』よりも遥かに気に入った作品と言及していたのだろう。そして、ロメロの招きで『ランド・オブ・ザ・デッド』(2005)にサイモン・ペッグと監督のエドガー・ライトはカメオ出演を果たすことになるのだった。

− 2007年11月1日 −


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