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スーパーマンII 冒険篇   SUPERMAN II(1981・アメリカ)
■ジャンル: SF
■収録時間: 126分

■スタッフ
監督 : リチャード・レスター
製作 : ピエール・スペングラー
原案 : マリオ・プーゾ / デヴィッド・ニューマン / レスリー・ニューマン
脚本 : マリオ・プーゾ / デヴィッド・ニューマン / レスリー・ニューマン
撮影 : ジェフリー・アンスワース
音楽 : ケン・ソーン

■キャスト
クリストファー・リーヴ(スーパーマン / クラーク・ケント)
サラ・ダグラス(アーサ)
ジーン・ハックマン(レックス・ルーサー)
マーゴット・キダー(ロイス・レイン)
テレンス・スタンプ(ゾッド将軍)
スーパーマン II 冒険篇
「エナメルブーツで蹴られたいイイ女ナンバー1」サラ・ダグラス様。間違いなく彼女の魅力だけが、凡庸なこの続編を支えていた。それ以外はただのB級SF活劇にすぎない作品。

■あらすじ


滅亡寸前の惑星クリプトンから追放された3人の悪党ゾッド将軍(テレンス・スタンプ)とその愛人アーサ(サラ・ダグラス)と大男ノン。彼らは永遠に宇宙空間を彷徨うファントム・ゾーンに隔離されていたのだが、スーパーマン(クリストファー・リーヴ)が宇宙空間に放り投げた水爆の爆発により解き放たれてしまう。そして、自分達を追放したジョー=エルの息子であるスーパーマンに報復すべく地球上に降り立った。


■サラ・ダグラス様のミドルキック食らいてぇ〜〜


スーパーマン II 冒険篇 サラ・ダグラス
小学生の頃のオレのフェイバリット・ムービーの一つがコレだ!今見ると何の変哲もない緩いアメコミ映画だが、当時のオレにとっては娯楽の要素の全てがつまった作品だった。そして、外人好き(=白人)を決定づけさせたのも、この作品の(マーゴット・キダーではなく)サラ・ダグラス様によってだった。彼女の影響で、オレは厚化粧につんと澄ました女が好きになった。

スーパーマン II 冒険篇 スーパーマン II 冒険篇 サラ・ダグラス
スーパーマンをエナメルブーツでミドルキックするサラ様はガキの心にも飛び込んでくる「強い女の象徴」だった。オレと弟はこの作品がゴールデン洋画劇場で放映された時にオヤジに録画してもらったビデオテープで50回以上は観ている。特に田舎町襲撃と大都市での格闘シーンは大のお気に入りだった。

が・・・しかし、思い出は思い出として置いておいて・・・当時はサラ様を始めとする3悪党に手に汗握って興奮していたものだが、今となっては(相変わらず魅力的なサラ様以外は)作品の作りが前作より遥かに甘くなっていることが認識できる。これも全てドナーからレスターに監督が急遽バトンタッチされた影響だろう。

スーパーマン II 冒険篇 スーパーマン II 冒険篇
今となってはエナメルブーツにスリットからチラチラ見える白い太ももが艶めかしいサラ様がスーパーサイヤ人並みの活躍を見せるシーン以外はほとんど見ごたえのない作品と言っても過言ではないだろう。


■痛々しいほどに痩せぎすなマーゴット・キダー


スーパーマン II 冒険篇 スーパーマン II 冒険篇
サラ様以外のシーンにおいて特筆すべきものは、二年の時(一作目の撮影1977年、続編の再撮影1979年である。全体の30%近くは1977年に撮影されたシーンが使用されている)を経て再撮影された主役二人の変貌振り。特にマーゴット・キダー(1948− )の変貌振りは凄まじい。精神状態に影響される人なので、恐らくこの撮影時は最悪な精神状態だったのだろう。痩せすぎて30代前半とは思えないほどの老けっぷりである。

そんなガリガリの彼女とスーパーマンがロマンスを繰り広げるわけだが、あまりに病的な痩せ具合ばかりが気になって前作のような幻想的な雰囲気に浸ることはできない。本作の最大のミステイクは、やはり二年の時を経て一つの物語を再撮影した点にあるだろう。



■続編が前作を越えられないのは、志しの低い監督が続編を引き受けがちな為


スーパーマン II 冒険篇 スーパーマン II 冒険篇
さてオープニングから登場する3悪党を経て、ジョン・ウィリアムズのテーマ曲をバックに前作のダイジェストが映し出される。何気に素晴らしいこのダイジェストシーンの数々が、前作がいかに魅力的な作品だったかを再認識させてくれる。

エッフェル塔から始まるスーパーマンの活躍は、リチャード・レスター監督がアメコミ調の雰囲気を漂わそうと意図しているだけあって、軽い活劇チックである(要するに安っぽくなったという事)。しかし、前作において元々撮影されていたドナーによるショット(ジーン・ハックマンのシーンは全て初回撮影時のもの、二年後の再撮影には彼は参加していない)の多くも使いまわされているので、どうしても整合性のない作品になってしまった。

最も途中解雇された監督の残飯あさりの作品にしては、本作は良く出来た方だろう?それともサラ様が魅力的だっただけか?


■男のマゾっけをくすぐるサラ・ダグラス様

サラ・ダグラス サラ・ダグラス サラ・ダグラス サラ・ダグラス
サラ様が月面に登場し、
エナメルブーツで宇宙飛行士に蹴りを食らわして、宇宙の藻屑にしてしまうシーンは爽快感満点である。そして、彼女の中性的なヘアスタイルとメイクアップの雰囲気が3悪党の他の二人の個性も際立たせている。

ここで本作の実質的な主役とも言えるサラ・ダグラス(1952− )様について少し語ろう。彼女はイギリス出身の女優であり、身長は178pとかなり高い。しかし、3悪党のうちの大男を演じたジャック・オハローラン(1943− )が2m近い巨漢なので小さく見える。

スーパーマン II 冒険篇 サラ・ダグラス サラ・ダグラス
ちなみにオハローランは元々70年代前半に活躍したヘビー級のプロボクサーで、のちにヘビー級世界王者になるジョージ・フォアマンやケン・ノートンとも戦ったことのある人である(両者に共に敗れた)。

普通、男二人に女一人の3悪党コンビと言えば、女性は添え物的なものに過ぎないのだが、本作においては首領がテレンス・トランプという芸達者な役者であるにも関わらず、サラ様は彼以上に目立っていた。作品自体の出来はあまりにも悪いが、彼女の存在感の素晴らしさ自体は数ある映画の女性の悪役≠フ中でも際立っていた。


■主役二人の魅力が見事に削ぎ落とされた


スーパーマン II 冒険篇 スーパーマン II 冒険篇
肝心のスーパーマンに関しては、涙が出てくるほどに情けない役柄を演じさせられている。ガリガリの痩せぎすな女に恋して∞彼女とエッチするために超人的パワーを失う決意をし∞エッチした後にいともあっさりと超人的パワーを取り戻し∞ハンバーガーショップで殴られたオヤジを殴り返すついでに3悪党を撃退しようとするが∞敵わず一人逃げて行き∞やり逃げするために女の記憶を奪う≠ニいう救いようのない役柄である。

主人公の魅力を演出する意図に著しく欠けるレベルの低い脚本で、観客を感動させようとは、さすがリチャード・レスターである。ガキの頃になぜ3悪党ばかり魅力的に映ったのか・・・という理由が分かる。

スーパーマン II 冒険篇 スーパーマン II 冒険篇
そして、物語は子供騙し(まさしくオレはガキの頃にはハマったよ)なラストバトルを経て何とも煮えきれないエンディングを迎える。そして、以降の2作品において完膚なきまでに『スーパーマン』は陳腐化していくのだった。


■そして、シリーズは拝金主義に毒されていく


スーパーマン II 冒険篇 マーゴット・キダー
1977年にリチャード・ドナーが監督していた『スーパーマン』と『スーパーマンU』だったが、1978年夏公開予定だった一作目が撮影の遅延により、12月公開になってしまった。そういったことによる予算超過もあり、すでに二作目のほうも75%の撮影工程を終了をしていたが、撮影はいったん中止になってしまう。

そして1979年3月ドナー監督の代わりに急遽リチャード・レスターが登板することになる。しかし、1978年10月には撮影監督のアンスワースが死去し、1979年6月にはセット・デザインを担当したジョン・バリーも死去した。更にジョン・ウィリアムズも続編の音楽監督を引き受けなかった。この事が再撮影するレスターに大きな影響を与えた。

再撮影にあたりジーン・ハックマンが参加可能であれば、ドナーが撮影した過去のバージョンは一切使わないでおこうと考えられていた(結局再撮影にハックマンが参加しなかったので過去のバージョンが使用された)。更にマーロン・ブランドの登場する全てのシーンは法廷闘争に及ぶゴタゴタにより急遽破棄され、スーパーマンの母役を演じたスザンナ・ヨークを代役に重要なシーンを撮り直しした。

こういった二度手間な再撮影が追加されることにより、製作陣は金をかけず、いかに本作を作り上げるかに苦心した。だからこそのレスター登板だった。
逆に言うと、この作品は何かを創造しようとした一作目の姿勢で作られたものではなく、いかに75%の残飯で金儲けするかという観点で作られたに過ぎない作品だった。

そして、この姿勢が興行的に成功(全米だけで興行収入約1億ドルをあげ、日本においても1981年洋画興行収入第三位の15億9200万円をあげた)した事により、以後の『スーパーマン』シリーズの質も飛躍的に低下していくことになった。

レスターが1979年に再撮影したシーンはおおまかに以下のシーンである。エッフェル塔でのオープニング・シーン、ナイアガラの滝でのシーン、アメリカの田舎町で3悪党が暴れ回るシーン、大都市でスーパーマンと3悪党がバトルするシーンである。

− 2007年12月2日 −


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