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トラック野郎 御意見無用   (1975・東映東京)
■ジャンル: コメディ
■収録時間: 98分

■スタッフ
監督 : 鈴木則文
脚本 : 鈴木則文 / 澤井信一郎
撮影 : 仲沢半次郎
音楽 : 木下忠司

■キャスト
菅原文太(一番星・星桃次郎)
愛川欽也(やもめのジョナサン・松下金造)
夏純子(モナリザのお京)
中島ゆたか(洋子)
佐藤允(関門のドラゴン)
芹明香(リリイ)
春川ますみ(松下君江)
「芸術、芸術って堅苦しいヤツ。つまんねえよな!男なら芹明香を選びたい夜もあるよな?」芹明香、夏純子様、しかも中島ゆたかまで出ているこの東映らしいベタネタで笑う夜も必要なもんだぜ。ビール片手につっこみどころにつっこんで見ろ!70年代の熱気がそこにある!夏純子様の胸元に勃起して、文太兄ィの赤フン姿に萎えさせられる寸止めの喜びかなりクセになるはず!

■あらすじ


日本全国を縦断する長距離トラックの運転手・星桃次郎(菅原文太)は今日も相棒のやもめのジョナサン(愛川欽也)と東北を突っ走る。そして、盛岡のドライブインでウェイトレスの洋子(中島ゆたか)に一目惚れする桃次郎。喧嘩とワッパの扱いは誰にも負けないが、女にはからっきし弱い桃次郎が、果敢に洋子にアプローチするのだが、さてどうなることやら。記念すべき『トラック野郎』シリーズ第一弾。


■70年代生まれのヤツラ!女も男もあつくなれ!



はっきり言っておこう。オレは『トラック野郎』をいろいろこねくり回して、ここにこういうメッセージが込められてるとかつまらん与太話をするつもりはない。オレはなぜこのシリーズを愛すか?それを伝えたいだけだ。そんなアツキバカ心でこのページは作成されています。

『仁義なき戦い』シリーズで日本中のやくざの心をつかんだ男が、日本中のトラック野郎の心をつかんでしまった記念碑的作品がこれだ!そして、今や時代は一巡し、1970年代に生まれたヤツラの心をつかみつつあるこのトラック野郎シリーズを語らずにして日本映画を語るべからず!

このシリーズ、はっきり言って笑えねえヤツラもたんまり登場するが、当時イカツさ日本一だった文太兄ィのコメディ・センスの良さが全てを帳消しにしてくれる!この男を自由に暴れさせ、新たな才能を昇華させた
質より量で生きた男・鈴木則文!それはそれでオマエの生き方かっこよかったぜ!


■そう!オレは間違いなく芹明香から生まれた子供なんだぜ!



「ねえ〜イチバンボシぃ〜安くしとくから乗ってけれよぉ〜。わたし昨日からあふれてんだぁ」

この人この当時からシャブ中でした。そう芹明香(1954− )。15歳で家出し、カラダを売ったりしながら東映の映画に出るまでになった彼女、この映画の1年後に覚醒剤で捕まってます。執行猶予付きで2ヶ月の拘置所生活を終え、娑婆に出てきたのも束の間。77年11月に覚醒剤で再逮捕され、さらに79年2月覚醒剤売買の容疑で3度目の逮捕までされながらもしぶとく生きている女。

オレは別にこういう類いの人間にシンパシーを感じたりするほど、女を知らない男じゃないが、
このやる気のない「究極のダメ人間ぶり」が好きだ。決していい女優ともシャブ中はマグロなので抱きたいとも思わんが、コイツの「ダーク・サイド」が好きなのだ!

そして、もうひとり6号線のマリー(リリィの相棒)演じる小林千枝(1950− )の、ゼニを貰う時の手つきやこすっからしさや、渚まゆみに似た感じがとてもいいよな。


■始まりはいつもトルコ



「もう一発やるかァ?」

記念すべきオープニングを飾ってくれるのは、容赦ない文太兄ィの腰づかい。川崎のトルコ(あえて当時の通称で呼ぶとする)で、仕事の垢と魂の洗濯をする桃次郎。オレはもうこの今や廃墟と化し、幽霊が出そうなモーテル風の内装の胡散臭さに惹きつけられたね。もちろん何故か片隅にある氷の山とピンキーの洗剤にも・・・

それにしてもええよねぁ。
東映トルコ・ガール(叶優子、城恵美、相川圭子)は。ボンド・ガールとはまた違ったこのバタ臭さがたまらんよ。寿司のぱくつき方一つとっても耳元の巻き毛一つとっても品がねぇ〜し。


■昭和の男の粋な赤フン



トルコで精魂尽き果てストリップのテレビ中継?を見ながらトラックの住処で赤フン一丁でご満喫の桃さん。このダサイ赤フンを惜しげもなく披露する文太兄ィさすがに一流の役者は、弾ける時も違うよのぉ。

特に後半喧嘩別れしていたジョナサンと仲直りして、浜辺で水ぶっ掛け合ったり、相撲をとったり、恋人のように語り合ったり、間違いなくこのシーンの撮影中周辺住民は『薔薇族』の撮影だと勘違いしただろうな。でもオレはこのシーン好きだ。なんかこの真冬に撮影してるからだろうが、文太兄ィと欽也が間違いなくリミッター弾けてるから!



■オレならあの汗まみれの胸元で死ねるなら本望だね



ようっ!お京!おまえもたまにやらんと腰が重いだろ!

さすらいの童貞君!あんまり食ってばかりだと顔ばかり膨らんでポコチンしぼむよ!


とにかくいちいちセリフに歯切れのいいがらっぱち感がたまらない夏純子様(1949− )。その「すけべ!」と言い返す汗にまみれて働く美女純子様がみれるだけで、オレの目的はほぼ完遂したというわけだ。本当にこの人綺麗なだけじゃなく色んな顔を持つ女優さんだ。

例えばもう1人のマドンナ中島ゆたかも好きだが、彼女の演じる役柄はいつも一緒。しかし純子様は違う。しかし惜しむべくは東映だね。彼女に凄腕の演出家が目を向けていたならば、彼女の存在は相当に大きなものになっていただろう。この人は普通の女優と違う魅力があった。


■オレの永遠の偶像・中島ゆたか



泣いちゃうわよ。私・・・

しかし、中島ゆたか(1952− )。とてつもなく綺麗だよなあ。オレが中学生の頃『探偵物語』の再放送で見たその時からオレにとって中島ゆたかは夏樹陽子に並ぶ理想の美女だった。そして、いまだにオレのイメージはスチュワーデスといえば「中島ゆたか」か「稲森いずみ」っていうぐらいに別格美女の一人だ。しかし、芝居は若さ故ってのもあるんだろうが、ダメなんだよね。でもかわいいから許されるってモンだな。

しかし、どこまでもベタネタを連発する文太兄ィ。トラック野郎は必ずマドンナと出会う場所はトイレなのだが(もちろん男女共同)、そのトイレで遭遇した後に、彼女に見とれて水を飲もうとしたが、それが割りばし立てだったりと、東映ベタネタオンパレードに、爆笑してしまうオレ。

オレの笑いのセンス・・・どうなんだろうか?しかし、笑えるモンは笑えるんだからしょうがねぇ〜よな。下半身と笑いの反応だけは、制御できるもんじゃなかろうし。

「金なんていくらあっても幸せになれねえよ!」桃次郎
「でもお金がなくて不幸せになる人もいるわよ」洋子

このやりとり何気にマジで印象深かったな。


■なんかオレは上品なレストランよりこっちが合うな



オレがシリーズ全体を通じてお気に入りのパターンは、桃さんがジョナサン一家と交流するシーンだ。このシーン文太兄ィの素の優しさがたくさん垣間見られてかなり良い。何気に子供に素麺すくってやったりする姿は、この作品以前の実録ヤクザ路線では見られなかった微笑ましさ。

やっぱり男は子供にやさしいオヤジじゃないといけないよな。しかし、このスイカ入りの素麺がすごく美味しそう。なんかこういう雰囲気の中でメシに触れ合うのってほんとに美味しいよな。オレは田舎モンだからよく分かるぜ!


■2時間3000円より。超デラックス回転ベッド



お京の兄貴・関門のドラゴン役で、佐藤充(1934− )が出演している。この様相いいよな。まさにブロンソンだぜ!しかしコイツが、洋子さんとモーテルに入っていったことに、金のために体を売ったんだと勘違いしショックを受ける桃さん。しかし、オメエもトルコかよってんじゃねえか?という「アンチ東映」な反論は野暮なので控えておこう。このあとに展開するドラゴンとの乱闘が超いい加減で面白い。

それにしても湯原昌幸の存在が実にうっとおしい。そのウケを狙ってるようなテレビ的なセンスの笑いのネタが笑えねえよな。しかも最後には夏純子様の愛を勝ち取ってしまうのである。オレは叫んだね「純子様!こんなダメ男(役柄)と結婚しても苦労するだけだぜ!」と。さらに夏夕介のウジウジ君ぶり。
「おめえは黙ってマグロ漁船で消えてろ!」の一言で片付くダメ男ぶりである。

しかし、東北自動車道が全線開通していないこの時期に「盛岡−青森・下北」間の8時間の道のりを3時間で走りきることはどう考えても不可能だろう?と思いつつもそんなことどうでもいいなと思わせてくれる御意見無用ぶり!まさに「トラック野郎 御意見無用」である。


■男の本来あるべき姿・・・賢さよりも逞しさ



この作品の文太兄ィのジャンプスーツや腹巻にセッタルックがとにかくはまりまくっていた。基本的にこの作品(シリーズ)はバカ映画なのだが、その根底にあるのは、「男の魅力」である。
桃次郎の単純で、直情径行型、でも好きな女性に対しては臆病になるその姿。ジョナサンと喧嘩もするが、仲直りすると後を引かないその心地良さ。

さらに自分が好きになった女性に「今にも別れそうになっている彼氏」がいると知るや、自分のことよりも女性のことを第一に考え、何よりも彼女が幸せになれるように尽くしてあげるこの男心。これが男の生き方じゃないんだろうか?

本当の男は、オレのオヤジもそうだが、汗水流して日焼けして男気一つで生きてる男こそが、男が惚れる男なんじゃないだろうか?おそらくそんな桃次郎の姿が根底にあったからこそ、オレのようなデコトラに全く興味のないヤツラも引き込むこのシリーズは驚異的な大ヒット・シリーズになったのだろう。

ここでオレのオヤジが美人だった頃の母を落とした一言を引用しよう
「女は自分の幸せだけを考えて生きてりゃいいんだ」。う〜ん。格好いいな。つまり男は女を幸せにするために存在してるんだ。今時の男の甘っちょろさだと、オレのオヤジにはかなわんと思うよ。そして桃さんにも。

本作は元々は菅原文太の大親友・愛川欽也が企画した単発作品だった。そのため低予算短期間で即席で作られたのだが、そんな本作が悦っちゃんの『帰って来た女必殺拳』と併映され、なんと1975年度邦画興行成績第8位(3億1900万円)を記録したことから、急遽シリーズ化されることになった。結果的に1979年まで全10作製作されることになった。

− 2007年8月31日 −


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